専門職におけるキャリアの方向性

専門職の場合、キャリアアップする方向性は基本的に2つの方向性があります。

まずは本来自分が担当する部門の仕事を極め、そのスペシャリストとしてやっていく方向性。もう一方はその部門でマネジメントを行う管理職となる方向性の2つです。

このような方向性に別れる職種は数多くあり、専門性が高い分野ほどこのような傾向になりやすいともいえます。
例えばインハウスデザイナーの場合、企業にデザイナーとして所属し、事業に関わるデザインや製品開発のデザインが主な業務になってきます。もし将来的にデザインの仕事を極めたい場合は、スペシャリストとしての方向性が望ましいでしょう。

もし管理職になってしまうと、デザインの承認チェックやデザイナーの人材管理が主な仕事に変わってしまうので、自分自身が手を動かしてデザインする機会は少なくなります。
これはスペシャリストの方が良いというわけではなく、自分が将来的になにを仕事の中心にしたいかによって変わってきます。

ただ、管理職であっても、これまでに経験できなかった企業の経営や組織の運営に関われるので、運営するやりがいを味わいたい場合はマネジメント方向が望ましいでしょう。

このような仕事はクリエイティブな分野だけではなく、研究職などでもこうしたケースは多くあるため、自分のしている仕事がどんなキャリアコースをたどるのかを把握しておくことは必須事項です。
このように昇進する方向性が複数ある場合、自分がどちらを目指すのかを早めに決めておくとキャリアデザインが計画しやすくなります。